KAG3 との違い

はじめに

本ページでは、NS KAG と KAG3 との相違点のうち、主なものをトピック別に列挙します。

タグリファレンス」も併せてご参照ください。

インライン TJS の廃止

KAG3 は TJS2 の上で動作していることから、柔軟に TJS2 と連携することができました。

NS KAG は TJS2 ではなく、JavaScript の上で動作していることから、TJS2 との連携はできません。それに伴い、KAG3 における[if]タグ、[else]タグ、[elsif]タグ、[endif]タグ、[ignore]タグ、[endignore]タグ、[eval]タグが持っていた属性である exp 属性、およびほぼ全てのタグが持っていた属性である cond 属性が廃止されました。

しかしながら、オブジェクト指向の強力な記法を持つ TJS2 との連携が KAG3 の大きな魅力であったことを鑑み、KAG3 内から TJS2 と連携できたのと同じように、NS KAG 内から JavaScript と連携できる機構を用意しました。

以下が対応するタグ・属性の一覧表です。

廃止された属性 新設された属性 関連するタグ
exp 属性 o2_exp 属性 if, elsif, ignore, eval
cond 属性 o2_cond 属性 macro, endmacro, if, else, elsif, endif, ignore, endignore を除く全てのタグ

廃止された属性を NS KAG 中で使用した場合には、単に無視されます。そのため、この2つの属性を併記することで、KAG3 との相互運用性を確保することができます。

[wt cond="kag.skipMode<1" o2_cond="true"]

例えば上記サンプルスクリプトにおいて、KAG3(吉里吉里2)は未知の属性である o2_cond 属性を無視し cond 属性のみを解釈するため、このタグは「TJS オブジェクト kag.skipMode の値が 1 未満の場合にのみ[wt]タグを実行する」という意味をもちます。

また、NS KAG(novelsphere.js)は cond 属性を無視し o2_cond 属性のみを解釈するため、このタグは「常に[wt]タグを実行する」という意味を持ちます。

このようにして、novelsphere.js と吉里吉里2双方にとって有効なタグを記述することができます。

このような記法は、[if]タグ、[elsif]タグ、[ignore]タグ、[eval]タグを書くときにも活用することができます。

未対応のタグ

KAG3 で使える全てのタグを NS KAG で使えるわけではありません。

今後対応する可能性はありますが、以下のタグは現在の NS KAG からは利用できませんのでご注意ください。

また、ここに記されていないタグであっても、一部の属性が KAG3 互換でないものもあります。これらについては「タグリファレンス」にて個別に確認してください。

以下の一覧において、※がついているものは、その横に類似の機能を実現するタグの名前を示しています。

システム操作のタグ

autowc, close, cursor, loadplugin(※o2_loadplugin), mappfont, nextskip, title

フォーム操作のタグ

checkbox, commit, edit

マクロ操作のタグ

(未対応タグなし)

メッセージ操作のタグ

graph, locklink, unlocklink

メッセージ履歴操作のタグ

(未対応タグなし)

ラベル・ジャンプ操作のタグ

cclick, click, ctimeout, cwheel, timeout, wheel

レイヤ操作のタグ

mapaction, mapdisable, mapimage, ptext

効果音・BGM・ビデオ操作のタグ

cancelvideoevent, cancelvideosegloop, clearbgmlabel, clearbgmstop, clearvideolayer, preparevideo, setbgmlabel, setbgmstop, videoevent, videolayer, videosegloop, wp

変数・TJS 操作のタグ

endscript(※o2_endscript), input, iscript(※o2_iscript), trace, waittrig

栞・通過記録操作のタグ

copybookmark, disablestore, goback, gotostart, record, startanchor, store, tempload, tempsave

新設されたタグ

スマートフォン向けのコンテンツを開発するための機能などを利用するため、KAG3 と比較して NS KAG では以下のタグが新設されました。

新設されたタグは「o2_」で始まるタグ名を持っています。

また、KAG3 で実現できていた機能を再現するにあたって大きく仕様が変わってしまった場合、その機能を扱うタグは KAG3 のタグ名とは異なるものになっており、これらも新設されたタグに含まれます。

また、KAG3 にすでに存在するタグであっても、新たな属性が新設されているものがあります。属性の新設に関しては以下の表に書かれていないため「タグリファレンス」にて個別に確認してください。

新設されたタグ 新設されたタグの説明
o2_prov_glyph クリック待ちの際のグリフ画像に関する情報を指定する。
o2_request 外部のサーバに HTTP リクエストを発信する。
o2_wr [o2_request]によって行われている HTTP リクエストの完了を待つ。
o2_geo_endwatch [o2_geo_watch]によって開始された位置情報の定期的な取得を終了する。
o2_geo_get 位置情報を取得する。
o2_geo_watch 位置情報を定期的に取得する。
o2_geo_wg [o2_geo_get]によって行われている位置情報取得の完了を待つ。