Config.json リファレンス

Config.json について

Config.json は、novelsphere.js コンテンツをビルドする際に必要な情報や、novelsphere.js コンテンツの初期状態を指定するためのファイルです。ver.1 では Makefile が担っていた役割とほぼ同等の役割を果たしますが、文法は大きく変わっています。

novelsphere.js プロジェクトフォルダの雛形(テンプレート)が SDK に同梱されていますが、その中には Config.json の雛形も含まれていますので、参考にしてください。

Config.json で設定する項目は、吉里吉里/KAG3 において Config.tjs で設定する項目とほぼ同じです。

Config.json の設置

Config.json は、UTF-8 形式のテキストファイルでなければなりません。

また、Config.json は novelsphere.js プロジェクトフォルダの直下に存在していなければなりません。

Config.json の設定項目

Config.json では、以下の表に挙げた項目を設定することができます。

文法は JSON 形式です。

項目名 値の型 値の意味
title string novelsphere.js コンテンツのタイトルを指定します。
scWidth number novelsphere.js コンテンツの横幅をピクセル数で指定します。
scHeight number novelsphere.js コンテンツの縦幅をピクセル数で指定します。
gameID string この項目は現在使用されていませんので、常に null を指定してください。
chSpeeds number 初期状態におけるディレイの値を指定します。
numImageLayers number イメージレイヤの枚数を指定します。
numMessageLayers number メッセージレイヤの枚数を指定します。
numSEBuffers number 効果音を再生するバッファの数を指定します。
numMovies number 同時に再生できるムービーの個数を指定します。
scPositionX_left number [image]タグの pos 属性で left を指定した時に、描画する画像の左右の中心線が画面の左端から何ピクセルとなるかを指定します。
scPositionX_left_center number [image]タグの pos 属性で left_center を指定した時に、描画する画像の左右の中心線が画面の左端から何ピクセルとなるかを指定します。
scPositionX_center number [image]タグの pos 属性で center を指定した時に、描画する画像の左右の中心線が画面の左端から何ピクセルとなるかを指定します。
scPositionX_right_center number [image]タグの pos 属性で right_center を指定した時に、描画する画像の左右の中心線が画面の左端から何ピクセルとなるかを指定します。
scPositionX_right number [image]タグの pos 属性で right を指定した時に、描画する画像の左右の中心線が画面の左端から何ピクセルとなるかを指定します。
initialMessageLayerVisible boolean message0 レイヤが初期状態で可視か不可視かを指定します。可視なら true、不可視なら false を指定します。
messageLayerColor string メッセージレイヤのフレームの初期状態の色を指定します。必ず "0x" から始まる16進数の形で指定してください("0xff0000" など)。
messageLayerOpacity number メッセージレイヤの初期状態の透明度を 0 〜 255 の整数で指定します。0 が完全に透明、255 が完全に不透明です。
messageLayerMarginT number メッセージレイヤの初期状態の上端マージンをピクセル数で指定します。
messageLayerMarginL number メッセージレイヤの初期状態の左端マージンをピクセル数で指定します。
messageLayerMarginR number メッセージレイヤの初期状態の右端マージンをピクセル数で指定します。
messageLayerMarginB number メッセージレイヤの初期状態の下端マージンをピクセル数で指定します。
messageLayerCurrentPositionX number メッセージレイヤの初期状態の左端位置をピクセル数で指定します。
messageLayerCurrentPositionY number メッセージレイヤの初期状態の上端位置をピクセル数で指定します。
messageLayerCurrentWidth number メッセージレイヤの初期状態の横幅をピクセル数で指定します。
messageLayerCurrentHeight number メッセージレイヤの初期状態の縦幅をピクセル数で指定します。
messageLayerDefaultAutoReturn boolean メッセージレイヤの横幅(縦書きの場合は縦幅)を超えるテキストを描画しようとした際に、レイヤの大きさに合わせて自動改行するか否かを指定します。自動改行するなら true、しないなら false を指定します。
messageLayerDefaultFontSize number メッセージレイヤの初期状態のフォント(文字の大きさ)をピクセル数で指定します。
messageLayerDefaultFontFace string メッセージレイヤの初期状態のフォント(フォント名)を指定します。
messageLayerDefaultFontColor string メッセージレイヤの初期状態のフォント(色)を指定します。必ず "0x" から始まる16進数の形で指定してください("0xff0000" など)。
messageLayerDefaultFontBold boolean メッセージレイヤの初期状態のフォント(太字か否か)を指定します。太字にするなら true、しないなら false を指定します。
messageLayerDefaultFontItaric boolean メッセージレイヤの初期状態のフォント(斜体か否か)を指定します。斜体にするなら true、しないなら false を指定します。
messageLayerDefaultRubySize number メッセージレイヤの初期状態のルビ文字の大きさをピクセル数で指定します。
messageLayerDefaultRubyOffset number メッセージレイヤの初期状態のルビと親文字の間の距離をピクセル数で指定します。
messageLayerDefaultShadow boolean メッセージレイヤの初期状態のフォント(影付き文字か否か)を指定します。影付き文字にするなら true、しないなら false を指定します。
messageLayerDefaultShadowBlur number messageLayerDefaultShadow に true を指定した場合の、影のぼやけ度合いをピクセル数で指定します。
messageLayerDefaultShadowOffsetX number messageLayerDefaultShadow に true を指定した場合の、影の親文字からの横位置をピクセル数で指定します。
messageLayerDefaultShadowOffsetY number messageLayerDefaultShadow に true を指定した場合の、影の親文字からの縦位置をピクセル数で指定します。
messageLayerDefaultShadowColor string messageLayerDefaultShadow に true を指定した場合の、影の色を指定します。必ず "0x" から始まる16進数の形で指定してください("0xff0000" など)。
messageLayerDefaultEdge boolean メッセージレイヤの初期状態のフォント(縁取り文字か否か)を指定します。縁取り文字にするなら true、しないなら false を指定します。
messageLayerDefaultEdgeColor string messageLayerDefaultEdge に true を指定した場合の、縁の色を指定します。必ず "0x" から始まる16進数の形で指定してください("0xff0000" など)。
messageLayerDefaultStyleLineSpacing number メッセージレイヤの初期状態のスタイル(行間)をピクセル数で指定します。
messageLayerDefaultStylePitch number メッセージレイヤの初期状態のスタイル(字間)をピクセル数で指定します。
messageLayerDefaultGlyphLine string 初期状態の行末クリック待ち記号のGIF画像ファイル名を、パスや拡張子を除いた形で指定します。アニメーションGIFファイルを指定することもできます。
messageLayerDefaultGlyphPage string 初期状態の改ページ待ち記号のGIF画像ファイル名を、パスや拡張子を除いた形で指定します。アニメーションGIFファイルを指定することもできます。
messageLayerDefaultGlyphFixed boolean 行末クリック待ち記号と改ページ待ち記号の初期状態の表示方式を指定します。
true を指定すると、これらの記号は messageLayerDefaultGlyphX および messageLayerDefaultGlyphY で指定された場所に表示されます。false を指定すると、これらの記号は最後に表示された文字の隣に表示されます。
messageLayerDefaultGlyphX number messageLayerDefaultGlyphFixed に true を指定した場合の、クリック待ち記号の画面内における初期状態の左端位置を指定します。
messageLayerDefaultGlyphY number messageLayerDefaultGlyphFixed に true を指定した場合の、クリック待ち記号の画面内における初期状態の上端位置を指定します。
messageLayerDefaultLinkColor string [link]タグ〜[endlink]タグで括られた部分(リンク)の背景色を指定します。必ず "0x" から始まる16進数の形で指定してください("0xff0000" など)。
messageLayerDefaultLinkOpacity number [link]タグ〜[endlink]タグで括られた部分(リンク)の背景の透明度を 0 〜 255 の整数で指定します。0 が完全に透明、255 が完全に不透明です。
messageLayerVertical boolean メッセージレイヤの初期状態が縦書きであるか否かを指定します。縦書きにするなら true、しないなら false を指定します。
historyLayerFontFace string メッセージ履歴レイヤのフォント(フォント名)を指定します。
historyLayerFontColor string メッセージ履歴レイヤのフォント(色)を指定します。必ず "0x" から始まる16進数の形で指定してください("0xff0000" など)。
historyLayerFontBold boolean メッセージ履歴レイヤのフォント(太字か否か)を指定します。太字にするなら true、しないなら false を指定します。
historyLayerFontHeight number メッセージ履歴レイヤのフォント(文字の大きさ)をピクセル数で指定します。
historyLayerLineHeight number メッセージ履歴レイヤのスタイル(行の高さ)をピクセル数で指定します。
historyLayerEverypage boolean メッセージ履歴中で、[cm]タグ、[ct]タグ、[er]タグ、repage 属性が true の[hr]タグを改ページとして解釈するか否かをしていします。解釈するなら true、解釈しないなら false を指定します。false の場合、これらのタグはメッセージ履歴中では改行として表示されます。
historyLayerMaxPages number historyLayerEverypage に true を指定した場合に、直近何ページ分のメッセージ履歴を保存するかを設定します。historyLayerEverypage に false を指定した場合にはこの項目は無視されます。
historyLayerMaxLines number historyLayerEverypage に false を指定した場合に、直近何行分のメッセージ履歴を保存するかを設定します。historyLayerEverypage に true を指定した場合にはこの項目は無視されます。
historyLayerStoreState boolean セーブ機能を用いてコンテンツの状態をセーブする際に、メッセージ履歴の内容も保存するか否かを設定します。保存する場合は true、保存しない場合は false を指定します。
historyLayerColor string メッセージ履歴レイヤのフレームの色を指定します。必ず "0x" から始まる16進数の形で指定してください("0xff0000" など)。
historyLayerOpacity number メッセージ履歴レイヤの透明度を 0 〜 255 の整数で指定します。0 が完全に透明、255 が完全に不透明です。
historyLayerFrame string メッセージ履歴レイヤのフレーム画像のファイル名を、パスや拡張子を除いた形で指定します。
historyLayerFrameFixed boolean historyLayerEverypage に true を指定した場合、メッセージ履歴中でページ移動する際に、メッセージ履歴レイヤのフレーム画像を同じ位置に表示したままとするか否かを指定します。
historyLayerMarginT number メッセージ履歴レイヤの上端マージンをピクセル数で指定します。
historyLayerMarginL number メッセージ履歴レイヤの左端マージンをピクセル数で指定します。
historyLayerMarginR number メッセージ履歴レイヤの右端マージンをピクセル数で指定します。
historyLayerMarginB number メッセージ履歴レイヤの下端マージンをピクセル数で指定します。
historyLayerCurrentPositionX number メッセージ履歴レイヤの左端位置をピクセル数で指定します。
historyLayerCurrentPositionY number メッセージ履歴レイヤの上端位置をピクセル数で指定します。
historyLayerCurrentWidth number メッセージ履歴レイヤの横幅をピクセル数で指定します。
historyLayerCurrentHeight number メッセージ履歴レイヤの縦幅をピクセル数で指定します。
historyLayerShadow boolean メッセージ履歴レイヤのフォント(影付き文字か否か)を指定します。影付き文字にするなら true、しないなら false を指定します。
historyLayerShadowBlur number historyLayerShadow に true を指定した場合の、影のぼやけ度合いをピクセル数で指定します。
historyLayerShadowOffsetX number historyLayerShadow に true を指定した場合の、影の親文字からの横位置をピクセル数で指定します。
historyLayerShadowOffsetY number historyLayerShadow に true を指定した場合の、影の親文字からの縦位置をピクセル数で指定します。
historyLayerShadowColor string historyLayerShadow に true を指定した場合の、影の色を指定します。必ず "0x" から始まる16進数の形で指定してください("0xff0000" など)。
historyLayerEdge boolean メッセージ履歴レイヤの初期状態のフォント(縁取り文字か否か)を指定します。縁取り文字にするなら true、しないなら false を指定します。
historyLayerEdgeColor string historyLayerEdge に true を指定した場合の、縁の色を指定します。必ず "0x" から始まる16進数の形で指定してください("0xff0000" など)。
historyLayerVertical string メッセージ履歴レイヤが縦書きであるか否かを指定します。縦書きにするなら "true"、しないなら "false" を指定します。また、"auto" を指定するとカレントメッセージレイヤの文章の向きに従います。
cursorDefault string 通常時のマウスカーソルを、CSS の cursor プロパティの書式で指定します。
cursorPointed string リンクやボタンをポイントしたときのマウスカーソルを、CSS の cursor プロパティの書式で指定します。
cursorWaitingClick string クリック待ち時のマウスカーソルを、CSS の cursor プロパティの書式で指定します。
cursorDraggable string この項目は現在使用されていませんので、常に "auto" を指定してください。
backgroundColor string コンテンツ全体の背景色を web カラー書式(#ff0000 など)で指定します。背景色は、通常の場合では目に触れることはありませんが、コンテンツを全画面表示でプレイする際の余白などとして表示されることがあります。
saveMode string セーブモードを NS KAG モードにするか、KAG3 モードにするかを指定します。"o2kag" を指定すれば NS KAG モードに、"kag3" を指定すれば KAG3 モードになります。
priorityAudioChannel string 複数のサウンドを同時に鳴らせない環境下で、どのサウンドを鳴らすかを指定します。"bgm" を指定すれば BGM を再生します。"se0"、"se1"、"se2" など、seの後に数字を付加した文字列を指定すれば、そのバッファ番号の効果音を再生します。
numImageCache number コンテンツの再生中、メモリ上にキャッシュしておく画像ファイルの個数を指定します。多くすればするほど、画像の読み込みが高速になりますが、多くのメモリを消費するため、特にスマートフォン環境下では逆効果となったり、動作が不安定となる可能性があります。
numScriptCache number コンテンツの再生中、メモリ上にキャッシュしておくシナリオファイルの個数を指定します。多くすればするほど、シナリオの読み込みが高速になりますが、多くのメモリを消費するため、特にスマートフォン環境下では逆効果となったり、動作が不安定となる可能性があります。
autoRecordPageShowing boolean 現在は使われていません。吉里吉里互換の既読判定機能は廃止となりました。
chNonStopToPageBreak boolean 現在は使われていません。吉里吉里互換の既読判定機能は廃止となりました。
ch2ndNonStopToPageBreak boolean 現在は使われていません。吉里吉里互換の既読判定機能は廃止となりました。
saveThumbnail boolean 個別セーブデータをセーブする際、セーブした時点の画面のスナップショットを保存するか否かを指定します。
thumbnailWidth number スナップショットの横幅をピクセル数で指定します。なお、スナップショットの縦幅は、画面のアスペクト比を崩さないよう自動で計算されるため、別途指定することはできません。
autoModePageWait number オートモード実行中の、[p]タグによる待ち時間をミリ秒で設定します。
autoModeLineWait number オートモード実行中の、[l]タグによる待ち時間をミリ秒で設定します。