おわりに

いかがでしたでしょうか。

本書で扱ったことはnovelsphere.jsでできることのうちのほんの一部です。いわゆる目パチ・口パクを可能にするアニメーションや、メニュー・システム制作に役立つHTMLoverlay、GPSとの連動など、novelsphere.jsにはノベルゲームを制作する上で魅力的な機能がまだまだ詰まっています。また、novelsphere.jsのベースとなっているHTML5の知識を深めることで、シナリオを複雑に制御することも可能となるでしょう。

これまで触れてきたように、novelsphere.jsは簡単な文法でノベルゲームを作ることができますが、同時に屈指の高機能エンジンでもあります。触れば触るほど、あなたのノベルゲーム制作の世界は広がっていくはずです。

また、novelsphere.jsによるノベルゲーム制作者はあなただけではありません。分からないことがあれば、ノベルスフィアデベロッパープログラムのサポートフォーラムに投稿することなどを通して、解決の糸口をきっと摑めるはずです。

様々なコンテンツが世の中に溢れる中、ノベルゲームの立ち位置・あり方は変わりつつあります。novelsphere.jsはそんな世の流れに対応するために産まれ、あなたの「やりたい」を「できる」に変えるノベルゲームエンジンになるよう、開発を進めてまいりました。これからも精一杯エンジンのクオリティを高めていきたいと考えております。

表紙の絵は、はじめて自分のノベルゲームが動いたときの「ワクワク」や「驚き」、「感動」を表現したものです。

ノベルゲームを作ることは楽しいことばかりではありませんが、やはり目の前で作品が出来上がっていくのは「ワクワク」することですし、出来上がったもので読者の方々に「驚き」や「感動」を与えられたときの喜びは格別なものです。本書やnovelsphere.jsが、あなたのノベルゲームライフを少しでも豊かなものにすることを切に願っております。