Makefile リファレンス
Makefile について
Makefile は、O₂ Engine コンテンツをビルドする際に必要な情報や、O₂ Engine コンテンツの初期状態を指定するためのファイルです。
O₂ Engine プロジェクトフォルダの雛形(テンプレート)が SDK に同梱されていますが、その中には Makefile の雛形も含まれていますので、参考にしてください。
Makefile で設定する項目は、吉里吉里/KAG3 において Config.tjs で設定する項目とほぼ同じです。
Makefile の設置
Makefile は、「Makefile」という名前の、拡張子のないファイルである必要があります。
これは、UTF-8 形式のテキストファイルでなければなりません。
また、Makefile は O₂ Engine プロジェクトフォルダの直下に存在していなければなりません。
Makefile の設定項目
Makefile では、以下の表に挙げた項目を設定することができます。
項目名と値の間は半角イコール "=" で区切り、1つの行には1つの項目だけを記述するようにしてください。
値をダブルクォーテーション(")などでくくってはいけません。
また、余分なスペースなどを入力してはいけません。スペースは全て文字通り解釈されますので、半角スペースを含む文字列を値とすることは可能です。
なお、コメントアウトを行うことはできません。
項目名 | 値の型 | 値の意味 |
title | string | O₂ Engine コンテンツのタイトルを指定します。 |
scWidth | number | O₂ Engine コンテンツの横幅をピクセル数で指定します。 |
scHeight | number | O₂ Engine コンテンツの縦幅をピクセル数で指定します。 |
fps | number | O₂ Engine コンテンツのフレームレートを指定します。大きい値にすると、描画がなめらかになりますが多くの処理能力を必要とします。 |
gameID | number | この項目は現在使用されていませんので、常に 0 を指定してください。 |
chSpeeds | number | 初期状態におけるディレイの値を指定します。 |
numSEBuffers | number | 効果音を再生するバッファの数を指定します。 |
numImageLayers | number | イメージレイヤの枚数を指定します。 |
numMessageLayers | number | メッセージレイヤの枚数を指定します。 |
scPositionX_left | number | [image]タグの pos 属性で left を指定した時に、描画する画像の左右の中心線が画面の左端から何ピクセルとなるかを指定します。 |
scPositionX_left_center | number | [image]タグの pos 属性で left_center を指定した時に、描画する画像の左右の中心線が画面の左端から何ピクセルとなるかを指定します。 |
scPositionX_center | number | [image]タグの pos 属性で center を指定した時に、描画する画像の左右の中心線が画面の左端から何ピクセルとなるかを指定します。 |
scPositionX_right_center | number | [image]タグの pos 属性で right_center を指定した時に、描画する画像の左右の中心線が画面の左端から何ピクセルとなるかを指定します。 |
scPositionX_right | number | [image]タグの pos 属性で right を指定した時に、描画する画像の左右の中心線が画面の左端から何ピクセルとなるかを指定します。 |
initialMessageLayerVisible | boolean | message0 レイヤが初期状態で可視か不可視かを指定します。可視なら true、不可視なら false を指定します。 |
messageLayerColor | string | message0 レイヤのフレームの初期状態の色を web カラー書式(#ff0000 など)で指定します。 |
messageLayerOpacity | number | message0 レイヤの初期状態の透明度を 0 〜 1 の実数で指定します。0 が完全に透明、1 が完全に不透明です。 |
messageLayerMarginT | number | message0 レイヤの初期状態の上端マージンをピクセル数で指定します。 |
messageLayerMarginL | number | message0 レイヤの初期状態の左端マージンをピクセル数で指定します。 |
messageLayerMarginR | number | message0 レイヤの初期状態の右端マージンをピクセル数で指定します。 |
messageLayerMarginB | number | message0 レイヤの初期状態の下端マージンをピクセル数で指定します。 |
messageLayerCurrentPositionX | number | message0 レイヤの初期状態の左端位置をピクセル数で指定します。 |
messageLayerCurrentPositionY | number | message0 レイヤの初期状態の上端位置をピクセル数で指定します。 |
messageLayerCurrentWidth | number | message0 レイヤの初期状態の横幅をピクセル数で指定します。 |
messageLayerCurrentHeight | number | message0 レイヤの初期状態の縦幅をピクセル数で指定します。 |
messageLayerDefaultAutoReturn | boolean | この項目は現在使用されていませんので、常に true を指定してください。 |
messageLayerDefaultFontSize | number | message0 レイヤの初期状態のフォント(文字の大きさ)をピクセル数で指定します。 |
messageLayerDefaultFontFace | string | message0 レイヤの初期状態のフォント(フォント名)を指定します。 |
messageLayerDefaultFontColor | string | message0 レイヤの初期状態のフォント(色)をweb カラー書式(#ff0000 など)で指定します。 |
messageLayerDefaultFontBold | boolean | この項目は現在使用されていませんので、常に true を指定してください。 |
messageLayerDefaultFontItaric | boolean | この項目は現在使用されていませんので、常に true を指定してください。 |
messageLayerDefaultStyleLineSpacing | number | message0 レイヤの初期状態のスタイル(行間)をピクセル数で指定します。 |
messageLayerDefaultStylePitch | number | message0 レイヤの初期状態のスタイル(字間)をピクセル数で指定します。 |
messageLayerDefaultGlyphLine | string | 初期状態の行末クリック待ち記号のGIF画像ファイル名を、パスや拡張子を除いた形で指定します。アニメーションGIFファイルを指定することもできます。 |
messageLayerDefaultGlyphPage | string | 初期状態の改ページ待ち記号のGIF画像ファイル名を、パスや拡張子を除いた形で指定します。アニメーションGIFファイルを指定することもできます。 |
messageLayerDefaultGlyphFixed | boolean | 行末クリック待ち記号と改ページ待ち記号の初期状態の表示方式を指定します。 true を指定すると、これらの記号は messageLayerDefaultGlyphX および messageLayerDefaultGlyphY で指定された場所に表示されます。false を指定すると、これらの記号は最後に表示された文字の隣に表示されます。 |
messageLayerDefaultGlyphX | number | messageLayerDefaultGlyphFixed に true を指定した場合の、クリック待ち記号の画面内における初期状態の左端位置を指定します。 |
messageLayerDefaultGlyphY | number | messageLayerDefaultGlyphFixed に true を指定した場合の、クリック待ち記号の画面内における初期状態の上端位置を指定します。 |
defaultLinkColor | string | この項目は現在使用されていませんので、常に #000000 を指定してください。 |
preloadEnabled | boolean | コンテンツの再生が始まった瞬間に、そのコンテンツで使用する全ての画像をブラウザにあらかじめ読み込ませるか否かを指定します。true を指定すると、コンテンツの再生が滑らかになりますが、ブラウザやサーバに大きな負荷がかかります。 特に使っている画像の少ないコンテンツでなければ、false を指定してください。 |
historyLayerFontFace | string | メッセージ履歴レイヤのフォント(フォント名)を指定します。 |
historyLayerFontColor | string | メッセージ履歴レイヤのフォント(色)をweb カラー書式(#ff0000 など)で指定します。 |
historyLayerFontBold | boolean | メッセージ履歴レイヤのフォント(太字か否か)を指定します。太字なら true、太字でないなら false を指定します。 |
historyLayerFontHeight | number | メッセージ履歴レイヤのフォント(文字の大きさ)をピクセル数で指定します。 |
historyLayerLineHeight | number | メッセージ履歴レイヤのスタイル(行の高さ)をピクセル数で指定します。 |
historyLayerEverypage | boolean | メッセージ履歴中で、[cm]タグ、[ct]タグ、[er]タグ、repage 属性が true の[hr]タグを改ページとして解釈するか否かをしていします。解釈するなら true、解釈しないなら false を指定します。false の場合、これらのタグはメッセージ履歴中では改行として表示されます。 |
historyLayerMaxPages | number | historyLayerEverypage に true を指定した場合に、直近何ページ分のメッセージ履歴を保存するかを設定します。historyLayerEverypage に false を指定した場合にはこの項目は無視されます。 |
historyLayerMaxLines | number | historyLayerEverypage に false を指定した場合に、直近何行分のメッセージ履歴を保存するかを設定します。historyLayerEverypage に true を指定した場合にはこの項目は無視されます。 |
historyLayerStoreState | boolean | セーブ機能を用いてコンテンツの状態をセーブする際に、メッセージ履歴の内容も保存するか否かを設定します。保存する場合は true、保存しない場合は false を指定します。 |
historyLayerColor | string | メッセージ履歴レイヤのフレームの色を web カラー書式(#ff0000 など)で指定します。 |
historyLayerOpacity | number | メッセージ履歴レイヤの透明度を 0 〜 1 の実数で指定します。0 が完全に透明、1 が完全に不透明です。 |
historyLayerFrame | string | メッセージ履歴レイヤのフレーム画像のファイル名を、パスや拡張子を除いた形で指定します。 |
historyLayerMarginT | number | メッセージ履歴レイヤの上端マージンをピクセル数で指定します。 |
historyLayerMarginL | number | メッセージ履歴レイヤの左端マージンをピクセル数で指定します。 |
historyLayerMarginR | number | メッセージ履歴レイヤの右端マージンをピクセル数で指定します。 |
historyLayerMarginB | number | メッセージ履歴レイヤの下端マージンをピクセル数で指定します。 |
historyLayerCurrentPositionX | number | メッセージ履歴レイヤの左端位置をピクセル数で指定します。 |
historyLayerCurrentPositionY | number | メッセージ履歴レイヤの上端位置をピクセル数で指定します。 |
historyLayerCurrentWidth | number | メッセージ履歴レイヤの横幅をピクセル数で指定します。 |
historyLayerCurrentHeight | number | メッセージ履歴レイヤの縦幅をピクセル数で指定します。 |
backgroundColor | string | コンテンツ全体の背景色を web カラー書式(#ff0000 など)で指定します。背景色は、通常の場合では目に触れることはありませんが、コンテンツを全画面表示でプレイする際の余白などとして表示されることがあります。 |
useWebFont | string | この項目を使った機能は現在試験中ですので、常に何も指定しないでください。 |
disableSeOnSingleSoundMode | boolean | true を指定すると、効果音が再生できない環境(iOS 6 未満の Safari や Android Chrome)では効果音が再生されません。false を指定すると、これらの環境でも効果音を強制的に再生できますが、そのかわりその時点ですでに鳴っている他のサウンドの再生が停止します。 |