はじめに

O₂ Engine とは

O₂ Engine は、HTML/CSS/JavaScript によって作成された、汎用 HTML5 フレームワークです。

とりわけノベルゲームの制作に特化しており、以下のような特長を持ちます。

O₂ KAG による開発

O₂ Engine コンテンツは「O₂ KAG」という言語で記述されます。制作者は、O₂ KAG さえ理解しておけば、JavaScript や CSS に関する知識をほぼ必要とすることなく、高度な HTML5 コンテンツを制作することができます。

O₂ KAG は、ゲームを制作するためのスクリプト言語として定評のある KAG3 を、HTML5 コンテンツ制作の現場で使いやすいように拡張したものです。

KAG3 で実現されていた基本的な機能、例えば画像の表示や音声の再生といった機能は、KAG3 とほぼ同様の記述をすることによって実現できます。

クラウド環境や携帯端末への対応

O₂ Engine を用いることで、いわゆるクラウド環境との親和性の高いコンテンツを制作することができます。具体的には、セーブデータを各端末ではなくサーバ上に保管したり、インターネット上の API と連動する機能を持ったコンテンツを開発することが可能です。

また、HTML5 の強みを活かし、可能な限り PC/Mac 上の動作を携帯端末上でも再現できるように開発されています。GPS など、携帯端末特有の機能を利用することもできます。

ノベルスフィアとの親和性

O₂ Engine は「ノベルスフィア」というノベルゲーム配信プラットフォームのために開発されたものであり、O₂ Engine で開発されたコンテンツは、そのままノベルスフィア上で配信することが可能です。

ノベルスフィア上で配信するためのコンテンツ制作に利用する限りにおいては、O₂ Engine および SDK の利用は個人・法人の別を問わず、無料です（2013年4月6日現在）。この用途で O₂ Engine をご利用頂く場合には、規約に同意頂いた上で「ノベルスフィアデベロッパープログラム」に参加頂く必要があります。

ノベルスフィアと切り離して利用することも可能ですが、この場合はノベルスフィアデベロッパープログラムの規約とは異なる形で、別途ライセンスを締結する形となりますので、お気軽にお問い合わせください。

動作環境

O₂ Engine コンテンツは、ver1.80 (2013年4月6日) 現在、以下の環境で動作します。

実際には、以下の環境であっても、機能によっては完全に動作しないものがありますので、これらについては本ドキュメントの各項目にて説明いたします。

	Windows	Mac	備考
Google Chrome	◎	◎	最新版推奨
Safari	×	○	ver.5 以降（最新版推奨）
Mozilla Firefox	○	○	ver.6 以降（最新版推奨）
Windows Internet Explorer	△	-	ver.9 以降（最新版推奨）
Safari (iOS)	○		iOS 5 以降 iPhone 4 以降（4S 以降推奨） iPad 2 以降（第3世代以降推奨）
Google Chrome (Android)	○		Android 4.0 以降 GPU レンダリング対応機種推奨

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